ヤマツツジ~挿し木できれいに咲かせよう~


ヤマツツジは
山躑躅と表記します。
ツツジ科ツツジ属で、
学名をRhododendron kaempferiといいます。
日本の山野に自生する代表的なツツジで、
よく生け垣などとして使用されています。
北海道から、本州、四国、九州まで
幅広く分布しています。
開花時期は4月~6月で、
花は赤や朱と表現される色です。
時には白や赤紫のようなものもあります。
半常緑の低木で、
高さは1m~3m程度のものです。

落葉?常緑?どっち?
ヤマツツジの葉には春葉と夏葉があり、
春につき、秋におちるものを
春葉といいます。
夏から秋にかけてつき、
越冬するものを夏葉といいます。


春葉は両端が三角で
長さが3~5cm、幅が2~3cmの楕円で、
両面に褐色の伏毛があります。
夏葉は小さく、長さが1~2cmほどで
先端は鈍三角形状または円形になっていて、
両面に毛が密生しています。
落葉しますが、冬の間も葉があるので、
「半落葉」「半常緑」という分類が
されています。
また、花の後にできる実は
さく果(熟すると下部が裂け、
種子が散布される果実)です。
ヤマツツジは育てやすい木
植えつけや植え替えの時期としては、
開花期を除く3月から6月上旬、
または9月下旬から10月とされています。
庭植えは、大きな植え穴を掘り、
腐葉土などの肥料を入れ、
深すぎないように植えつけます。


挿し木は6月から7月に行います。
堅くなった枝を10cmほどに切り、
市販の挿し木用土などに
葉が触れる程度の間隔で挿し木します。
風の当たらない日陰で
乾かさないように管理していきます。
ヤマツツジに
大きな被害を及ぼすような病気は
ほとんどありません。
しかし、ハダニ、ツツジグンバイムシ、
ベニモンアオリンガ、ハマキムシなどの
害虫には注意が必要です。


最も大きな被害を及ぼすのは
ベニモンアオリンガといわれるものです。
新芽や蕾の内部に侵入して
食害してしまうので、
注意が必要です。
ヤマツツジは比較的強い花です。
特別に気を付けて
手入れをしていかなくても、
元気に咲き続ける花だと思います。
ツツジとサツキの違いは?
ヤマツツジに似た花に、
サツキやシャクナゲがありますが、
それぞれ開花時期が異なります。


ヤマツツジの後に、
サツキが咲く時期がきます。
よく同じものと思われていますが、
違う花です。
ヤマツツジは剪定しやすく、
思いどおりに剪定できますが、
サツキは剪定が難しいとされています。
花言葉は色によって変わる!
ツツジの花言葉は「節度」「慎み」ですが、
色や種類によって
それぞれ違う花言葉もあります。


赤いツツジは「恋の喜び」、
白いツツジは「初恋」
という言葉があります。
また、西洋ツツジは
「愛される事を知った喜び」
という花言葉です。
それぞれが異なる特徴を持っているのです。

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