いかなごのくぎ煮|レシピいろいろ紹介


毎年3月頃になると、春の訪れを感じる食べ物と言えば、
瀬戸内海の「いかなごのくぎ煮」です。
いかなごの季節になると、
今年の漁獲予想量や解禁時期のニュースが流れ、
スーパーや魚屋さんでは解禁日が貼り出されます。
いかなごの解禁日になると、
市場の魚屋さんは大行列になります。
毎年、その漁獲量によって値段はが変わるのですが、
解禁されるや否や、いかなごを買い求める人で
市場は賑わいます。
なぜなら、少々高くても、いかなごを炊いてから
地方に送ったりする人が多いからです。
ちなみに、その時期に郵便局や宅急便屋さんに行くと、
「いかなご便」なる宅急便で賑わうそうです。
また、スーパーやホームセンターにもこの時期、
「いかなごコーナー」ができます。
そこには、タッパー・醤油・みりん・上白糖・ざらめ・
大きなお鍋・水飴など、くぎ煮に必要なものが
1カ所に並べられています。
実のところ、地方に何キロも送ったりする人の中には、
解禁日よりも前に、タッパーから砂糖まで
全ての材料を買いだめておく人もいるようです。
こんなにも、いかなごを煮ることは一大行事なのです。
いかなごのくぎ煮の作り方いろいろ
「いかなごのくぎ煮」と一言で言っても、
各家庭によって味が微妙に異なります。
例えば、濃口醤油なのか薄口醤油なのか、
上白糖なのかザラメなのか水飴なのか・・・。
味や色や固さは使うものによって変わってきますし、
一つ一つの材料の配分によっても違ってきます。
家庭によっては、いかなご以外に山椒の実を入れたり、
生姜を入れたりするところもあります。
その生姜も、絞り汁を入れる、刻んで入れるなど
形状もいろいろ、量もいろいろです。
このように、家庭によって、実にさまざまな
味付けがあるのです。
いかなごは大きな鍋で炊くのですが、
炊く時にも意外とコツがいります。


いかなごに箸などで触れることはせず、
鍋を揺するようにして混ぜるということです。
でないと、ぐちゃぐちゃに崩れてしまうのです。
家庭によって味が違うので、職場などで持ち寄って、、
お互いに交換してもいいでしょう。
あるいは「いかなごのくぎ煮利き」をしても
面白いかもしれません。
いかなごのくぎ煮レシピ|アレンジいろいろ
「いかなごのくぎ煮」と言えば、
白ご飯と一緒に食べるイメージがあると思いますが、
お酒のアテや付け出しにピッタリです。


はたまた、意外にもパンにも合うんです!
白ご飯にそのまま乗せて食べてもいいですが、
卵かけご飯に入れれば、醤油要らずでいただけます。
私自身は、パンとくぎ煮を合わせた
通称『いかなごパン』がオススメです。
トーストしたパンにバターを塗って、
「いかなごのくぎ煮」を乗せたり、
パンに挟んでサンドイッチにしたりするのです。
くぎ煮の甘辛味と、バターのコクが相まって、
何とも言えない春の訪れを感じる味になるからです。
これを1年じゅう食べたいがためだけに、私は、
いかなごのくぎ煮を大量に作って冷凍保存し、
1年以内に食べきるようにしています。

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